寄生虫に寄生されたオオスズメバチ

知っている方も多いですがスズメバチの生態は面白いです。女王バチは一匹でせっせと巣を作り、餌をたくさんとって貯蓄。あとは一生産卵していきます。生まれるのはメスのみで、女王蜂によって分泌されるホルモンによって巣の中の蜂は子を産めない身体になりワーカー（働き蜂）と呼ばれ一生を女王蜂に餌を与え続けるために狩りをするか、巣を改築していくか、巣の半径数メートルを自衛するか、女王蜂のお口に餌を詰め込むか、生まれた幼虫に餌を与えるかしていきます。

働き蜂は1日平均100kmを移動し、カマキリや他のスズメバチなどを襲い、肉団子に丸めて持ち帰ります。力やスタミナ、巣までの道のりを覚える記憶力、巣作りデザイン、仲間とのコムニケーションなど、機能満載に備わっていますが、寿命は2ヶ月と燃費が悪いです。

働き蜂がドンドン食料を持って来れば女王はたくさん卵を産んで、働き蜂を増やしていって、巣（帝国）を強く大きく築いていきます。そして、そろそろ女王蜂の寿命が近づき、一般より大きいだけ（餌の量で地位が変わる）の「次期女王蜂になる卵」を産みます。

女王蜂が生き絶えると帝国は壊滅し、残された働き蜂たちはホルモンが分泌されないので、無精卵の子を産めるようになります。スズメバチの無精卵は100％オスとなります。オスに針は無く、交尾すると死んでしまいます。オスが働き蜂と交尾することは可能ですが、働き蜂はその性質上求めてきたオスを殺してしまいます。

次期女王蜂は交尾までまったく働きませんが、働き蜂が減少するとみずから働くようになりますが、運動によって脂肪が燃焼され小さくなり、女王ではなくなってしまいます。

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