昼はこのようになった。見ての通り、チキンサラダ、ミネストローネ、オムレツ、フランクフルト、キュルテーシュカラーチ。

ミネとチキサラだけでは頼りなかったので、卵焼きを作ろうとしたら側室の真木子が機転を利かせて助言を被った。豚汁ならばともかく、トマトスープに和風だし巻き卵とはこれいかに。そこで恐る恐るスクランブルエッグにしようとしたところ、訝しげに睨んでプレーンオムレツにせよとの御下知ごげじがあったが故、なるほど同じ卵でも作り方次第で七変化と高揚感を隠しきれず、付着せぬよう弱火で慎重に作ったがお焦げにて仕つかまつりまする。ミネストローネに消費期限の半年切れたパルメザンチーズを入れたら旨さが増した。オムレツにもふりかけておいた。チキンサラダはこれ以上ない美味しさであった。今までここのレシピを参考に作っていたところ、よく文書を読まずに沸騰させたままジップロックを突っ込んでいた為、ナイロンが破けて中にお湯が浸透して固くなりもうせていた。

記載通り沸騰した100度のお湯ではナイロン耐熱がなく破けるとのことで、湯を最弱の1に設定して30分煮込んで、10分ほど粗熱をとり、しっかり研いだ切れ味のある包丁で薄く斜めにピシピシっと斬る。やわらかくしっとりした美味しいブロイラーの胸肉を堪能。この旨さならジップロック1枚犠牲にしてでも手間ひまかけて毎日作っても不便ない。写真右にあるチクワのようにも見えるキルテーしゅカラーなんとかは、ブダペストに滞在する黒人の友人から作り方を教わった。コロナの影響で療養中の真木子に作ったがビールとタバコだけで十分と仰るのでケトジェニックを一時解除して食らった。とは言っても砂糖は10gほどしか振ってない健康食品であったがパサパサして差し詰めただの焼き食パンとなった次第。半分残して、籐でDIYした行李こうりに入ったロボロフスキーのトムに与えた。よく噛むので好こうないが、真木子の御前衆ともあれば、用心して大事するのだ。

先週店先で倒れていた女子にスイーツを与えて雇うことにしたが、あまり接客には向かないモカちゃんであった