朝オムレツ、パン、バナナキウイヨーグルト、昼お粥、サバ、豚汁、きゅうりちくわ、夜クリームパスタ、ミネストローネ、ブロッコリー。ランニングしていた。普段はある地点まで行くたびに腕時計を見てスピードを測るが、気持ちのいい走りをしたいと思い、時計を見ずに自分のペースで走ると、速く、気持ちよく走れた。タイムを見ることで遅れていたりしたときにペースを上げて調整できるし、速ければ、終盤で加速して自己ベストを更新するのも面白い。だが、そうやって毎回数字に囚われているのはよくない気がしたのだ。筋トレも回数や重量をいちいち記録してるのは少し可笑しい気がした。身体、体調はデータ化、数値化できない。パワプロの『調子』で絶好調だとミートがぐーんと上がるが、普段の人間もそうやって調子に左右される。その時その時の細胞通りに行くには、数値に惑わされず、自分の気持ち、感じ取った直感やフォースを大事にし、純粋度を上げるのだ。しかし相変わらず靴底の薄っぺらいマリンシューズで走ると踵に刺激を与えて、数万年以来人類が固い地面を素足で歩いてきたように心地よい大地を感じ取れる。将来的にはインドの僧みたいに裸足で生きていきたいと思ってはいる。

みんなと仲良くなりたいからと、クラスメイトの名前は全て把握している聖園寺さんは片思いされている土浦くんに容赦無く迫る