ひと昔前にガラケーを使った出会い系サイトのサクラによる詐欺行為が横行していた。同様の手口をカンボジアで行っていた日本人グループが摘発され、20人以上が拘束されたというのだ。

ネット環境が整って、物価も安く簡易に滞在できる東南アジア諸国は、サイバー犯罪の拠点として利用されやすい。

人は、環境や立場が弱いと、何かを奪われやすい。これは子どもの頃の経験にも通じる。たとえば、かつて自分が作った秘密基地が、いつの間にか他人に乗っ取られていたというような出来事だ。現実の社会でも、弱者の権利や機会はしばしば強者によって奪われる。

奪われたとき、人はさまざまな選択を迫られる。現状を受け入れ、他のことに前向きに取り組む者もいれば、諦める者、リベンジを誓う者もいる。仮にリベンジに失敗したとしても、それによって納得が得られる場合もあるだろう。

逆転の機会をつかむには、冷静な判断力、高い知性、そして覚悟が必要だ。勇気だけでは限界があり、それだけで成功できるのなら、既に多くの人が結果を出しているはずである。重要なのは、勇気と知性のバランスであり、それを適切な状況判断に活かす能力だ。

しかし、理屈で考えるほど、失敗を恐れて慎重になり、行動に踏み切れなくなることもある。そのため、現実的な経験に裏打ちされた判断力が不可欠である。実践的な力を身につけるには、広い世界を見て、多様な価値観や環境に触れることが、最も効果的な方法の一つだろう。

強引に2人の会話の内容を知りたがる巨漢は、友達という言葉の使い方を間違っていた。