朝粥、トンテキ、鯖缶、昼チキンステーキ、粥、夜ギリシャヨーグルト、クロワッサン、バナナ。パレットに積んだ大量の食品をまとめて倉庫で販売しているスタンスの外資系スーパーコストコで買ったアボカドは追熟が必要なほど青かった。緑色のままでは硬くて苦ウェッサイ。バナナか林檎と一緒に常温で置いておくことで追熟を早めることができる。ほかレモン40個を丸ごと潰してビンに詰めただけのレモン100％ジュースは酸っぱくて糖質も少なく無添加で不味いけど飲んでいて気持ちがいい。MTCオイルやアーモンド無糖juice、いちごチョコオーツなど大量に買った。

ニッポンの一般的なフード・ロジスティクスのシステムはメーカー直送もしくは食品・菓子・酒類工場から段ボールに入れられた食品が、各自トラックで物流会社の巨大倉庫によって一旦まとめられる。そこから各自会社が違う大型トラックであちこち店の倉庫に配られ、スーパーに配られ、スーパーの店員が陳列している。コストコでは店舗自体が巨大倉庫となって、閉店後の深夜にフォークリフトで店内に運び、パレットに載せたままの状態で販売しているので仲介業者のマージンを取らずにコスパの良い食材をGETできる。が、古今ところは円安なのでそこまで安くはない。ちょっと欧米の空気を吸いたい時に行くのだ。

マクドナルドの創業者の洋画「ファウンダー」をあまぷびで観れば、アメ公がどれだけめんどくさがり屋で、大雑把で、スケールが大きい生き物なのかおわかりいただける。日本人は規則に則っとり、伝統やコンプライアンスなどを根気よく守っているせいで、こういうコストコのような斬新で新しい発想には恵まれなかった。だがそれはそれで良いこともある。日本風の伝統を守りつつ、ほどよくアメリカンチックな最新テクノロジーシステムを導入していくと面白く、世間の見方が変わる。農家の畑で直売所というのがたまにあるが、あれをもっとかっこいい感じに規模を大きくして倉庫っぽくすれば新鮮で安くて美味しい未来が見えてくるに違いない。

シティサイクルでとある一戸建て住宅に侵入した褐色のボーイッシュガールはポカリスエットを持参してきた。