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麦わらの帽子の君を揺れた波の防波堤で待ち続けていた男はいつまでもこのまま彼女を離さなかった

日付2020-12-26T18:23:00
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ブリティッシュ変異種が増え、より強い個体が新しく生まれ続けくれればまろの理想とする世界も雲をつかむような話ではなくなるのだ。

作品名:

8月の灯(了)

作者:
プレビュー数:20
備考:続きは書店にてお買い求めください。

最終話がこれ

あれは空がまだ青く街が水に浸かっていなかった頃、懐かしいと笑えたあの日の恋を思い出して彼女を待ち続け、でんぐり返しの日々を送っていた金髪のおっさんのもとへザバンと海から這い上がってきた麦わら。柔らかな肌を寄せ合い少し冷たい潮風を浴びていたところ、現実世界にいるアンドロイドの娘がボートで現れ部屋を増築。其の部屋に入れない二人であったが、遥か遠い場所にでも繋がってたんだと、二人の思いが同じでありますようにと彼は原稿を書き続けているのだった。

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