太陽が突然活動停止し、地球などの太陽系惑星が軌道を逸れて遥か彼方に飛んでいっても人類は滅亡するわけではない。木星の引力によって抑止されていた隕石で滅亡の危険性や重力が保たれずアンバランスで不安定な天気が続き、氷点下70度に下がってもギリギリ10年くらい生きることは可能と云われている。海の表面はバキバキに凍るも、深海では地熱が発生していてかろうじて微生物たちは生存を続ける。やがて数百年後に別の恒星まで近づき、その恒星を第二の太陽として、軌道を確保することができれば、地球第二の人生が始まるというロマンがある。氷で覆われた地球を再び恒星の熱光エネルギーによって度々復活を重ね、新しい生き物が芽生えてくる。しかも2度目の新しい命はより強く、輝かしいに違いない。アップデートされた新人2.0が誕生し、ますます宇宙コンピュータネットワーク開発の確率が跳ね上がる。滅亡と誕生を繰り返し、混沌としたこの宇宙はロマンに溢れているのだ。一度死を覚悟した奴が手術や自然に蘇ったら、けたたましいほどのパワーが付いてくるのだ。一度苦労などして地獄を味わった人間こそが頂点に立てる。敗北の味を知った若者はより強い骨になって生まれ変わる。本番の舞台で一度も勝利を掴めなかった奴らほど消息的に、謙虚で、保守的で無口に生きていく。小学生の頃にサッカー選手として試合に出てシュートを決めたやつや、野球クラブに入って本番試合でホームランを1本でも打った輩は中学生時代に8割で童貞を卒業できる。勝利の味を若い頃から経験したやつはよく深く傲慢で力が強い元気でエネルギーが溢れている。小学生の頃から投手でホームランを打たれたり、ここぞという場面でヒットを打たれサヨナラされた投手は、敗北の味を深く知っているので仕事などで成功しやすい。そんな若い奴らでも時速120kmの大型トラックに跳ねられれば、不登校で毎日アイスしか食べないデブと同じような勢いで死ぬ。個人の人生なんぞ、長年開発されてきた化学エネルギーには抗えないのだ。

去年悪い子にしてたのではないかと憶測される少年に対し、今年の大凶を払って進ぜようと乱れた身だしなみの巫女2個に犯される。