エアコンのリモコンはテレビとのリモコンと違って、温度や時間のデータを保持しておく必要がある。エアコン本体に送信するデータも、TVのリモコンは1つの単純なデータ（音量をあげろ、チャンネルを２に設定、入力１に切り替え）を飛ばすだけだが、エアコンリモコンは液晶に書かれているすべてのデータを一気に送信するいわば同期式なのだ。

本体の設定温度とリモコンの設定温度を同期するのだ。単純な上げる下げるではないので、1度上げるたびに、26度冷房強風風向きタイマーなどすべてのデータを送信する。リモコンの電池消費も激しいし、電池を交換するときはACLという放電処理をしねばならない。

エアコンのリモコンは壊れては大変なため、結構頑丈に作られている。自動車も、リモコンキーや運転席周りは無駄に頑丈に作られている。一般的な乗用軽自動車と違い、バモスなどの軽貨物は周りが硬い鉄でコーティングされており、ちょっとっやそっとの傷がつきづらいようになっている。そのため重くて走りが悪く燃費が悪いが、業務用として長年使える耐久性を誇っている。タントなどのような一般的な軽は燃費を考慮しクソ安い安価な部品で作られているので、すぐに部分部分で壊れて高額な工賃と長い手間と高い部品材を取られる。

昔はあらゆる場面を考えて工夫して利用者の気持ちに親身になって作られていたが、それだけコストをかけても、儲からなかった。今は儲かるために、精一杯の節約努力を欠かさないので、壊れやすい安価な素材でできた商品ばかりだ。いいものを作ったところで、知らない人に感謝されるわけでもない。それが当たり前になっちまってしまったから、逆に悪いものを使って恨みをかわれはしないものの、消費者はイライラが増え、悪循環するのだ。そうやって時代は流れ、混沌としたカオスになっていくのです。

今度の土曜は部活が午前中に終わり、家に親がいないという理由でセックスすることとなった二人。

後編

後日談